製品事例-材料業界
様々な業界でニーズが広がるPIMによる製品。材料業界での実際の製品事例をご紹介します。
高性能チタン合金用フィードストック ______________
材料当社は高性能チタン合金用バインダーの技術確立に成功し、ウエアラブルデバイス向けチタン合金フィードストック(以下FS)の販売を開始しました。
注)FSとは、バインダー(成形助剤)とチタン粉末を8:2で混合した成形材料です。
チタンは軽い・強い・耐食性に優れる半面、切削等の従来工法による加工が困難であり、難削材に分類される金属です。チタンは軽く肌に優しい点などからウエアラブルデバイス等への活用が急速に進んでいます。
予てから世界最大手のウエアラブルデバイスを手掛けるメーカーより依頼のあったチタン合金用FSを同製品を製造する米国メーカーに独占販売することになりました。
このように加工の難しい金属でありながら、アテクトの高性能バインダーとMIM工法により、ニアネットシェイプでの複雑3次元構造体を作ることが可能です。また、2次加工により、鏡面仕上げも可能となります。
チタンには様々な種類があり、JIS1種~4種までの純チタンやアルミニウム、バナジウムを添加したチタン合金があり、その用途によって使い分けられていますが通常のMIMバインダーでは用途によって使い分けるチタンの種類に合わせた製造ができないという問題がありました。
アテクトのチタン用バインダー又はFSを用いることにより、焼結体に含まれる酸素、炭素などの含有量を焼結条件によってコントロールすることが可能となり、様々な種類のチタン焼結体を製造することができます。
今後は自社チタン製品焼結体の販売と並行して拡販活動を加速させて参ります。